A. 権利行使価格の異なるオプションの1枚ずつの売買と、その間の権利行使価格のオプションを2枚組み合わせるストラテジーのことで、コール、プットのどちらでもバタフライを組むことができます。株価の変動(ボラティリティ)が小さくなる、あるいは大きくなると予想したときにリスクとリターンを調整するために使用されます。
・ロング・バタフライ ロング・バタフライとは、満期日までの間に株価の変動が小さいと予想する場合に、同じ満期日の権利行使価格が低いオプションと高いオプションを買い、かつ、その間の権利行使価格でオプションを2枚売る取引です。このストラテジーは、予想通り株価の変動が小さく推移したときにプレミアムから収益を得ると同時に、予想がはずれ大きく株価が変動した場合の損失を限定するための取引です。注文内容は、1-2-1の比率で、低い権利行使価格のオプションを1つ買い、高い権利行使価格のオプションを1つ買い、両サイドの価格の間でオプションを2つ売ります。
・ショート・バタフライ ショート・バタフライは、満期日までの間に株価が大きく変動すると予想する場合に、同じ満期日の権利行使価格の低いオプションと高いオプションを1枚ずつ売り、かつ、その間の権利行使価格でオプションを2枚買う取引です。このストラテジーは、予想通り株価の変動が大きくなったときにプレミアムから収益を得ると同時に、予想がはずれ株価の変動が小さく推移したときの損失を限定するためのストラテジーです。注文内容は、1-2-1の比率で、低い権利行使価格のオプションを1つ売り、高い権利行使価格のオプションを1つ売り、両サイドの価格の間でオプションを2つ買います。 |