2025年、株式市場はそろりとスタートしています。
米国時間1月16日引け時点で、S&P500種株価指数は、年初来で+0.95%。
(円ベースでは、▲(マイナス)0.32%。以下、日付についてはすべて米国時間で表記します)
政策金利の市場予想を見ると、10月の会合まで、利下げはあと1回と見る向きが半分以上です。

(出所:CME FedWatch)
今週はいくつか重要な動きがありました。ポイントは以下の通りです。
10-12月期の大手金融機関の決算が、1月15日・16日に発表。軒並み、事前の市場予想を上回る結果となりました。
(JPモルガンチェース、シティグループ、バンクオブアメリカ、モルガンスタンレー、ウェルズファーゴ等)
投資銀行収益やトレーディング収益が好調だったり、人員削減が利益に貢献しているなどが背景にありますが、市場全体としての注目ポイントとしては、金融機関が貸倒引当金を想定以上に積んでいないことです。
(金融機関は、経済情勢が悪化し、貸出債権が貸倒となると予想される場合には、引当金を早めに積み、備えます。結果、四半期決算が事前の予想を下回る要因にもなりますが、今回はその傾向が見られません)
ある意味、企業の動向を把握し、経済全体の目利きである大手金融機関が、経済の先行きに悲観的ではないという点は株式投資家にとってにポジティブ。
1月15日に発表された12月の消費者物価指数(CPI)は、コア指数が0.2%となり、市場予想の0.3%を下回る結果に。エネルギー価格の上昇が抑制されていることが確認され、金利は低下。
トランプ政権においても、発足後は特に、インフレ懸念が高まりそうな局面では、火消しする(抑制的な)高官発言が出てきて、比較的早めに、金利上昇の芽が摘まれていくのではないでしょうか。
この辺りは、ベッセント次期財務長官の舵取りを見ながら、確信度を高めていく内容となります。
(ベッセント氏は、かつて英通貨ポンド危機を主導するなど、市場(Mr.マーケット)の特性を十分理解している人物です)
16日には、AIの心臓部ともいえる半導体製造において圧倒的なシェアを誇るTSMCが、市場予想を上回る決算を発表。
2025年は20%台半ばの売上成長となる見通しが示されました。
あわせて発表された設備投資予定は、380〜420億ドルということで、こちらも市場予想を上回っています。
さらに、会社全体の売上としては、24年から5年間の年平均成長率(CAGR)が20%、AIアクセラレータに関しては、CAGRが40%台半ばという驚異の数字が示されました。
顧客からの強いニーズを踏まえての会社予想なので、AI時代の幕開けを裏付けるデータとしても意義のある内容だと感じます。
また、好調な金融、IT関連の一方で、出遅れ感のある業種も散見されます。
例えばコモディティの一部は、今後、起こるかもしれないドル安環境下や、マネーサプライの拡大が継続する中においては、アウトパフォームが期待されるのに、まだ出遅れているということで、中期的な視点で着目する価値があると思っています。
来週1月23日(木)20時~、ウィブル証券にてオンラインセミナーを開催する予定なので、もう少し深掘りしてお見せしたいと思っています。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_qaLxiyW7Rf-k8khZKIptyQ
(今回のセミナーはやや中級者を対象とした内容を想定しています。緩やかな下げ局面であっても資産を守り、増やしていくための、ヘッジ目的のデリバティブ取引についても触れる予定です)
ご都合のよろしい方は是非ご参加ください!
志村 暢彦
追伸
今週日曜(1月19日)には、『グローバル株投資2025年の新潮流 ~国際分散投資の勝ち方~』と題して、東京・晴美のビックサイトで開催されている『資産運用EXPO』にて、登壇してきます。
(主催者によると、特別講演のセミナーということで、聴講に際しては事前のお申込みをして頂く必要があるとのこと)
現地でのお申込みですと、時間がかかることも想定されるので、ご興味のある方は是非、事前にお申込み下さい。
申し込みはこちら↓
https://biz.q-pass.jp/f/10655/ame25/seminar_register#seminar84996
結構お手間をかけてご参加を頂くことになるので、当日は気合を入れて、特別な内容を含め、ご提供していきたいと思います。
19日と23日のセミナーを両方お聞き頂くことで、仮に2025年の相場展開が大方の予想と違う動きを見せたとしても、優位な立場を維持しつつ、健全な気持ちで投資を継続していきやすくなると考えています。