一般的に言えば、リスクを定義するには2つの方法があります。1つは将来の不確実性を重視する定義、もう1つは損失を重視する定義です。
ポートフォリオを構築する際には、各資産クラスに関連するリスクを理解することが重要です。リスクの2つの一般的なカテゴリー、金融リスクと非金融リスクについてお話しましょう。

金融リスクとは、金融市場に由来するリスクを指します。ここでは3つの金融リスクである、市場リスク、信用リスク、流動性リスクについてご紹介します。
市場リスクは、金利、為替レート、株価、もしくは物価の変動によって発生します。市場リスクは通常、特定の基本的な経済状況、経済または産業における出来事、あるいは特定の企業の動向から生じます。
市場リスクは、投資家が直面する最も明白で目に見えるリスクの一つです。例えば、FRBの金利政策に関する発表には市場全体が細心の注意を払っています。
信用リスクとは、当事者が貸付金を返済できなかったり、契約上の義務を履行できなかったりすることによって生じる可能性のある損失を指します。
より具体的には、信用リスクは債券のような貸付金において、借り手が利息や元本を返済できないことから生じます。したがって、債権保有者にとって、借り手の信用リスクに注意を払うことは極めて重要なのです。
デリバティブ契約に関しては、一方の当事者のみが相手方に金銭的債務を負うものもありますが、その他の種類のデリバティブでは、どちらの当事者も相手方に金銭的債務を負う可能性があります。このため、信用リスクはデフォルトリスクやカウンターパーティーリスクと呼ばれることもあります。
流動性リスクとは、金融資産を売却する際に、市場の出来高が不十分であったり、買い手がいなかったりするために、評価額が大幅に下方修正されるリスクを指します。
例えば、一部の取引量の少ないオプション取引の売り気配/買い気配のスプレッドはとても大きく開いています。さらに、ポジションサイズが大きくなるほど、売買に伴うコストと不確実性が高まります。
実際には、コンプライアンスや法的リスクのように、必ずしも金融市場から生じるとは限らないリスクもあります。これらは非金融リスクと呼ばれます。
非金融リスクが原因で発生した事例を見てみましょう。創業200年のベアリングス銀行 が1995年2月26日に倒産したのは、一行員が損失補填のために投機性の高い取引を繰り返したことが原因でした。