
MACD(移動平均収束拡散)は、トレンドの勢いを判断したり、トレンド反転の可能性を特定するために一般的に使用されるテクニカル指標です。オシレーター系のテクニカル指標ですが、トレンド系の特性も持っています。
また、RSI(相対力指数)は、上昇、下落の勢いを測定し、買われすぎ、売られすぎを判断するために広く使われているオシレーター系のテクニカル指標です。
MACDラインがシグナルラインを上回ると、強気のシグナルと見なされます。価格が方向転換する可能性を示しています。
下の例では、株価は1ヵ月の長い下降トレンドの後に上昇しています。その直後、MACDラインがシグナルラインを上回り、強気のクロスオーバーが形成されています。上昇トレンドに移る可能性があると考えられるため、トレーダーはここで買いポジションを持ち、利益を得ようと考えるでしょう。

一般にRSIが70を上回ると、買われすぎと判断されます。また、RSIが30を下回ると、売られすぎと判断されます。
下の例では、長い下降トレンドのあと、赤い帯のところでRSIが30を下回っています。RSIは売られすぎの領域に数日間止まり、下げがきついことを示しています。その後、RSIが30まで上昇すると、上昇トレンドに転じる可能性があります。これは通常、売られすぎの時期が終わりつつあることを意味するため、株を買うと良いタイミングである可能性を示しています。

MACDもRSIも、価格の反転やトレンドの勢いを見極めるのに役立ちますが、それぞれ限界があります。
RSIとMACDを組み合わせることで、スイングトレーダーはこれら2つの指標を最大限に活用できます。RSIとMACDの両方で確認された強気/弱気のシグナルは、どちらか一方だけよりも信頼することができるでしょう。
下の例では、下降トレンドのあとにRSIが30を下回り、数日間売られすぎの領域に止まっています。その後、RSIが30を上回ると、強気シグナルが発生します。上昇トレンドが確かなものか見極めたいと思ったスイングトレーダーは、ここからさらにMACDラインがシグナルラインを上回るかどうかを待つ手があるでしょう。
MACDに強気のクロスオーバーが現れたら、上昇トレンドの継続性が確認されるはずです。 慎重なスイングトレーダーはこの時点でロングポジションを持つことが考えられるでしょう。

MACDとRSIが示すサインが異なっている時は、ポジションを持つのに良いタイミングではないかもしれません。
下の例では、MACDに強気のクロスオーバーが形成され、上昇トレンドを示しています。しかし、RSIは買われすぎの領域にあり、売られすぎのレベルからはほど遠いです。RSIからは上昇トレンドが終わりに近づいていることが示唆されています。慎重なスイングトレーダーはここでリスクを取らず、次のチャンスを待ってもいいでしょう。

100%正確なテクニカル指標はありません。MACDとRSIを組み合わせることで、スイングトレーダーは2つの指標を最大限に活かすことができるでしょう。テクニカル分析では、複数のインジケーターを同時に使用することで、意思決定を簡単にすることができます。まずは、デモ取引で戦略を試すことから始めましょう。
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