時価総額世界第二位の企業、エヌビディア(NVDA)。
世界の投資家が注目したエヌビディア(NVDA)の四半期(11-1月期)決算発表を終えました。
示された増益や売上高見通しなど、内容は素晴らしいものでしたが、市場の期待値を大きく上回ることはなく、またトランプ政権の対中規制動向の不透明感が嫌気され、決算発表翌日2月27日の株価は下落しました。
1月以降、事前の市場予想を上回る四半期決算が示されても、株価下落するケースが相次ぎましたので、その流れで見ると不自然な感じはしません。
株式市場の難しさといいますか、短期的な取引を目指し、『安い所で買って、高い所で売る』を実現するのは難しいなー、と痛感している投資家は多いのではないでしょうか。
市場の変動幅を示すVIX指数(別名:恐怖指数)について、95年以降、大統領任期一年目の過去平均を見ると、就任前の12月より就任後の1月、そして1月より2月の方が、いずれも変動幅が上昇していましたし、ある意味、それは理に適っているので、1月末のコラムでは、
「過去の流れを参考にするのであれば、2月・3月に新たな『ショック』が起こっても不思議ではありません。」と書きました。足元では、それに沿った動きになっているといえるかもしれません。
過去の大統領就任初年度(IT革命のおこった1995年以降)のVIX指数(月平均)

(出所:Bloombergを基に作成)
2024年以降のVIX指数の日足チャート(2月27日時点)

(出所:Bloombergを基に作成)
つまりは、ある程度予測の範囲で動いていると言っても良い、株式市場ですが、投資家にとって大事なのは、『こういった不透明感が高まることを嫌気する相場展開であっても、しっかりと利益を積み重ねていくことが可能である』と認識したうえで、
『恐怖指数が上昇しても、投資家としての自分は恐怖しない』
『1-2ヶ月のスパンで、着実に稼いでいく』(それを繰り返す)
ための、スキルやリテラシーを身に着けることだと考えます。そのために何をしたら良いのか。
ずばり以下の考えを持つことが第一歩なのではないでしょうか?
① デリバティブの中でも、オプションと先物と信用取引は別物である
➁ 『オプション取引=ハイリスク・ハイリターン』というのは偏った(間違った)認識である
③ オプション取引によって、現物株投資よりもリスクを低下させることが可能 (リターンは株価インデックスの倍程度を狙える)
もちろん、投資のプロは良く知っている内容ですが、日本においてはそもそも、実際の取引を経験しているプロ・金融マンは非常に限られているので、銀行や証券会社の窓口で説明を求めたり、お付き合いのある会計士さん税理士さんなどに聞いても、正しい知識に基づくアドバイスを得ることが難しい領域です。
教科書レベルの理論を理解している金融関係者は沢山いますが、概ね、理解が不十分であったり、ひどい場合には間違った理解をしています。『リスクが無限大』とか言い始めたら、むしろアドバイザーとしては危険信号です。
(余談ですが、短期トレードを志向して、短期的にオプションを売買するとか、オプションを組み合わせる、リスクをヘッジするというアドバイスがなされる場合には、それがご自身にとって実現可能なのか、資金はあるのか、投資計画に沿っているのか、などを踏まえて判断されることをお勧めします)
ある意味で『日本の金融の常識はアメリカの非常識』でもあり、私が『日本の投資の発想の転換と仕組み化の構築が必要』といっている内容の話となります。ただ、銀行や証券会社で説明できる人が見つけにくい=投資の初級者では理解できないというものではありません。
ゆっくり噛み砕いて、ご説明すれば、皆さん、一様に理解されますし、『目から鱗だ』と言って頂いています。是非、現物株投資よりもリスクを低下させて、安心して投資を継続するためのオプション取引の活用について、食わず嫌いせずに試してみてください
(取っ掛かりが掴めないという方は、定期的に開催されているウェビナーへの参加をお勧めいたします)
そして、上記の話をご理解されたうえで、一歩先行く投資を志向される投資家は、まだ少ないながらも着実に増えています。今年は環境がさらに改善されるので、ますます、一歩先行く投資を実践する投資家にとって有利な状況となります。(確信しています)
例えば、エヌビディアの株価に連動しつつ、2倍の買いレバレッジがかけられているETFの一つに、
グラナイトシェアーズ2倍ロングNVDAデイリーETF(NVDL)があります。

(出所:Bloombergを基に作成)
株価が横ばいの時には、概ね、NVDL:NVDAは1:2くらいの株価水準なのですが、株価の上昇局面においては、2倍ロングのNVDLは、エヌビディアの現物の上昇分以上に上昇し、逆に下落局面においては、現物の下落以上に下落します(1:2の水準を超えて下落します)。
2月27日時点では、NVDAが120.15ドルで、NVDLが47.76ドルです。過去の値を参考にすると、今後、株価が落ち着いてくるようであれば、この2銘柄の乖離幅は再び、1:2に近い水準まで戻りやすい(平均に回帰しやすい)状況にあると言えるので、裁定取引として、この2銘柄を使ってもいいですし、
保守的な投資を志向する方であれば、1か月の投資期間などで、NVDLについて、株価下落したら買い、下落しなくともリターンを手に入れるという発想も可能かもしれません。あくまで、投資リターンのシミュレーションではありますが(投資の助言ではありません)
2月27日の引け時点では、3月21日を満期日とする、権利行使価格36ドルのプットオプションの約定値は1.48ドルでしたので、これが実践される場合は、以下のリターンが見込まれます。
22日間で148ドル獲得。必要資金は3,600ドル。
(年間換算すると投資リターンは約68%。手数料・税金除く)
権利行使36ドルというのは、直近値47.76から24.6%下げた水準です。
仮に3月21日までの間、または3月21日の引け値について、NVDLが36ドルを下回ることとなる際には、NVDLを36ドルで100株分購入することになります。
(購入を回避したり先送りするための手法もありますが、ここでは説明を割愛します)
仮に購入に至った場合には、今度は、これを基にして、コールオプションを売却し、リターンを積み重ねることも可能です。
2月27日の引け時点では、47.76から24.6%上げた水準の59ドルを使って、同期間のコールオプションを売ると、100株あたり、280ドルをもらえました。仮に簿価を47.76とすると、年利97%です。
(※リターンはあくまで、2月27日の引け時点のデータを基に試算しているもので、将来にわたって保障されるものではなく、市場環境によって常に変化する点にご留意ください)
いかがでしょうか?
今、現物株を買うよりも、自分が安いと思う水準で現物株を買うことが可能となりますし、下がるのを待っている間にも、リターンを上げ続けることができる投資法です。
上記事例では、その待っている間のリターンが桁違いの水準ですが、これには決算発表直後だったという背景も影響しています。市場の変動幅が極端に低くなる際には、リターンの水準も低くなります。
この取引のリスクとしては、NVDLを100株買うことになった際に、その価格からさらに下落すると損失となること。(現在47.76ドルの銘柄について、例えば36ドルで100株買い、それが30ドルになると、600ドルの含み損)
また、2番目の事例でいうと47.76ドルで買ったものを59ドルで売った場合には、100株で1,124ドルの利益(プラス、オプションを売却して受け取った利益。但し手数料・税金は除く)となりますが、59ドルで売った後に80ドルまで上昇したとしても、その値上がり益は取れません。
決して、無理して取り組む必要はないですし、仕組みを理解され、リスクについて納得されてから取り組まれることをお勧めしますが、ただ、良いリターンをあげられる銘柄は他にもあるので、仮にエヌビディアが嫌だな、と思う場合でも、別の銘柄でこの投資法を実践することが可能です。
アップルでも、アマゾンでも、アルファベットでも、テスラでも、可能です。(成長株の方が、リターンが高くなる傾向にあります)また注目が高まりつつあるAIデータプラットフォーム企業や、伸び盛りのデータセキュリティ関連企業でも可能で、配当貴族銘柄でも可能。
そして、金(ゴールド)や暗号資産に関連する銘柄でも可能です。
5年後、10年後にも投資可能な手法で、その頃には取り組む環境(取引プラットフォーム)は、今よりもはるかに改善していることでしょう。
楽しみです。
志村暢彦
追伸
以下でも、たまに情報発信していきます。
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