<S&P500:SPX>
S&P 500指数(SPX)は、引き続き史上最高値を更新しています。騰落レシオをはじめとする市場内部構造データも概ね改善しており、それにより、これらの最高値更新が肯定的に裏付けられています。
5670~5770ドルのエリアにサポートがありますが、トレンドの強弱をはかるADXが40を超え、買われすぎの領域に入ってきています。そのため、トレンドフォロー型運用者はトレーリングストップをマーケットに近づけている可能性が高くなっています。

<VIX指数>
CBOEのVIX指数は、赤線の200日移動平均線 (MA) と青線の21日MAの間まで下げてきています。S&P 500のボラティリティは比較的落ち着いていますが、200日移動平均線を割ってひけるまでは安心できません。


トレンドやスイングの強弱を分析するテクニカル分析ツールの一つにAverage Directional Index (ADX) があります。ADXの上昇はトレンドが強まってきていることを示唆し、ボラティリティも高まる傾向があります。
ここで注目しているのは、ADXが40を超えたときと20を割ったときです。ADXが40を超えると強いトレンドが発生している可能性が高く、20を下回るとトレンドがなくボラティリティは急低下する傾向があります。10月18日の取引終了時点でADXは29.17と、S&P 500のボラティリティは安定ゾーン内に位置しています。
<話題の銘柄・セクター>
iShares Silver Trust (iシェアーズ・シルバー・トラスト) 【SLV】

2024年には、40%以上の上昇をなし、銀を上回るパフォーマンスを記録した資産は、ほとんどありません。貴金属の大幅な上昇のおかげで、iShares Silver Trust(SLV)は年初来リターンが40.68%を記録しました。
銀価格は今年初め、11年ぶりに1オンス32ドルを突破しました。10月に入り、銀価格はその水準付近で推移していましたが、新たな高値後、すぐに値が崩れてしまいました。しかし、先週末、遂にブレイクアウトしました。この急騰は、年初来で30%以上の上昇をしている金価格さえも上回っており、経済への不安から投資家が伝統的な安全資産へと目を向けていることが背景にあります。

SLVは、米国で上場されている銀ETFの中で、運用資産総額が150億ドル弱と圧倒的に最大規模であり、年初来で10億ドルの資金流入があり、その大半は過去3か月間に集中しています。
金と銀の相対的な価値を測る金銀比率は約80で、過去2年間の範囲内に収まっていますが、2021年に記録した64よりは高いです。
この比率は、銀が金を上回るパフォーマンスを示しているときに低下し、金が銀を上回るパフォーマンスを示しているときに上昇します。
もしこのブレイクアウトが本物であれば、銀価格はさらに上昇し、金銀比率は低下する可能性があります。これは、投資家が経済の不確実性に対する懸念を強め、銀をより魅力的な安全資産と見なしていることを示唆しています。