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ゼロ・デー・オプション(0DTEオプション)

ゼロ・デー・オプション(0DTEオプション)という、満期までの日数が0日の非常に短い期間で行われるオプション取引について耳にしたことがある方や、既に取引したことがある方がいるかもしれません。ここでは、米国で近年、人気が高まっているゼロ・デー・オプションについて詳しく見ていきましょう。

ゼロ・デー・オプション(0DTEオプション)とは、「同日満期」オプションとも呼ばれ、満期まで0日のオプションのことです。ゼロ・デー・オプションを購入すると、その日のうちに権利行使するか、もしくは権利が失われることになります。このオプションを保有できる時間は非常に限られています。

自分の思惑と相場の動きが一致すれば、このオプションにおいて短い時間で利益を得ることができるかもしれません。一方で、相場が自分の思惑と逆に動けば、利益を出すことはできないでしょう。ゼロ・デー・オプションは、適切な条件下では利益を上げることができますが、高リスクであり、すべての投資家の目的やリスク許容度に合致するわけではありません。これらの商品を取引する前に、メリットとデメリットをよく認識しておく必要があります。


満期が近いからこそ、オプション価格が安いことをよく理解する

満期の異なる類似したオプションを比較すると、同じ権利行使価格であれば、通常、短期のオプションの方が長期のオプションよりも割安であることに気づくでしょう。オプションの価値は、本質的価値と時間的価値から構成されますが、短期のオプションは時間的価値が少なくなっているため、割安な価格となっているのです。

最短期間のオプションであるゼロ・デー・オプションの場合、時間的価値はほとんどありません。その結果、ゼロ・デー・オプションのオプション価格(プレミアム)は、同じ権利行使価格のオプションの中で最も低くなっています。

アット・ザ・マネーのゼロ・デー・オプションは、他のオプションと比較して価格が低い分、高いリターンが得られる可能性があり、強力なレバレッジ・ツールとなり得ます。原資産の価格が少しでも有利な方向へ動けば、オプション価格は大きく上昇し、そのオプションを買っている投資家に利益をもたらす可能性があります。それとは逆に、原資産価格が不利な方向へ動いた途端に利益がなくなってしまう可能性もあります。オプション取引の常として、大きな利益を得るチャンスが多ければ、損失を被るリスクもまた大きくなるのです。

ゼロ・デー・オプションの典型的な落とし穴

オプション取引でよくある落とし穴は、時間的価値の減少です。これをよく理解しないままオプションを取引することは避けた方がいいでしょう。

以下のグラフは、オプションについて一般的な時間的価値の減少を表した曲線です。オプションが満期に近づくにつれて時間的価値の下落率は加速し、これは、アット・ザ・マネーのオプションで顕著になります。時間的価値の減少は、これらのオプションのリスク・リターン・プロフィールに重大な影響を与えます。

確かに、短期間のオプションを購入することで高いリターンが得られる可能性はありますが、その分、リスクも高くなる傾向にあります。時間的価値の減少が加速する中、残り時間が24時間未満と短いために、ポジション管理が難しいことも難点です。

ゼロ・デー・オプションのコールまたはプットを買う場合、時間が不利に働くこともあるということを留意しておいてください。利益を得るには通常、株価が短時間で大きく動く必要があり、特に安価なアウト・オブ・ザ・マネーのオプションの場合は尚更です。

まとめ

ポジション管理は、ゼロ・デー・オプションの有効活用に不可欠です。確かに、ゼロ・デー・オプションは、長い満期のものに比べて相対的に価格が安く、ゼロ・デー・オプションを買った場合、損失は支払ったオプション料(プレミアム)に限られます。しかし、相場が一旦悪い方向へ向かえば、このような短時間で失敗を挽回する余地はほとんどありません。損益は突発的に発生するため、これらの資産の取り扱いの際には十分な注意が必要です。

ゼロ・デー・オプションは魅力的ではありますが、すべての投資家のリスク許容度に合致しているわけではありません。

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