<S&P 500:SPX>
S&P 500(SPX)は、6020辺りで停滞し、11月8日以降、ある程度の売りが出ています。しかし、下げは限定的で、現在、よりポジティブな展開が見られます。11月15日のギャップダウンと急激な売りは、SPXチャートに弱気のアイランド・リバーサルを残しました。

<VIX指数>

VIX指数は、過去1週間で14から18へと上昇し、やや警戒感が高まっていることを示唆していますが、「スパイク」モード(3日間またはそれより短い期間で3%以上の急上昇)にはなっていません。そのため、以前のVIX指数の急上昇(スパイクピーク)後に発生したSPXの買いシグナルは依然として有効です。
VIX指数は先週末に200日移動平均線を割って取引を終えています。これにより、感謝祭を控えた今週は、SPXが安定的に推移することが期待できます。
<話題の銘柄・セクター>
iShares Russell 2000 ETF (iシェアーズ・ラッセル2000 ETF) 【IWM】
Russell 2000とは
Russell 2000は、アメリカの小型株のパフォーマンスを測る代表的な指数です。ニューヨーク証券取引所やナスダック市場などに上場している銘柄のうち、時価総額が上位1001位から3000位までの2000銘柄で構成されています。

Russell 2000の特徴
小型株で構成:
大型株に比べて成長のポテンシャルが高い一方、リスクも高い傾向があります。新興企業や革新的な技術を持つ企業が多く含まれています。
景気に敏感:
小型株は大型株よりも景気の変動に敏感に反応する傾向があります。景気回復局面では上昇しやすいですが、景気後退局面では下落しやすいです。このため、「暴落の先行指数」や「炭鉱のカナリア」とも呼ばれています。
Rusell(ラッセル)2000のアノマリー
感謝祭前になると、小型株で構成されているRussell 2000のパフォーマンスがマーケットの注目を集めます。
株式投資家で、投資カレンダー「ストックトレーダーズ・アルマナック」の発行者である、Jeffrey Hirshは、1979年から2023年にかけての45年間で感謝祭直前の火曜日にラッセル2000に連動するETFを買い、それを年明けの立会2日目まで保有した場合、78%の確率(35勝10敗)で儲かったというアノマリーがあると紹介しています。
具体的には、ラッセル2000に連動しているETFであるIWMを、今年の感謝祭直前の火曜日、11月26日に購入し、年明けの立会2日目、2025年1月3日まで保有するという戦略です。この戦略の過去45年間の平均リターンは3.32%となっています。
「Options Strategist」の発行者、Larry McMillanも、このアノマリー※をオプション戦略に活用し、感謝祭前日にIWMのコールオプションを購入することで収益をあげていると報告しています。
* アノマリーとは: 一般的な法則や予測から外れた異常な現象や動きのこと

11月に入ってからのRussell 2000の上昇幅は、過去5年間の平均を約1.5%上回っています。 過去のトレンドを見ると、11月は上昇で始まり、中旬に調整局面に入り、下旬に強く反発するというパターンが見られます。 今年もこのパターンに忠実に推移しており、今後、上昇相場が再開し、年末にかけてさらに指数最高値を更新する可能性があります。
<注意>
オプション取引は、株式投資よりもリスクが高い投資手法です。オプション取引を行う場合は、損失を限定するための適切なリスク管理手法を理解しておくことが重要です。
著者 なりた・ひろゆき