はじめての方へ
商品
サービス
ツール・アプリ
マーケット情報

読めばどの株を買えばいいか分かってくる? 

『四季報』副読本『伝説の編集長が教える 会社四季報はココだけ見て得する株だけ買えばいい』

(※本記事は2023年3月29日に「東証マネ部!」で公開された記事の転載です)

脱・「なんとなく四季報」

「とりあえず、四季報」

……という風潮がある気がするのは、私だけだろうか?

いや、こんなことを言っては毎度しっかり『四季報』最新号を読み込んでいる方に怒られそうではあるが。しかし私が就職活動をしていた時、確実にあったように思う。「とりあえず、四季報」という雰囲気が。

就職活動をする時あるいは株式投資を始める時。または企業や業界について知りたいと思った時そうかもしれない。まず、『四季報』なるものを買って、読め、とどこかから言われるのである。

そうかこういう時『四季報』を買うのか、と頷きながら書店で買って読んでみると――分からないのだ。分からなかったのだ、私は。いまいち何が書いてあるか、よく分からなかった。

もちろん昨今の業界分析などの文章は「へえー」とある程度面白く読めるのだが。しかしそれだけ読みたいなら、他の本でもいい気がした。『四季報』に大量に掲載されている、数字やデータをもっと読み込みたいのに、読み方がよく分からなかった。

就職活動の企業分析には『四季報』を使えと言われても、株式投資を始める時に『四季報』を参考にせよと言われても。どうやって読めばいいんだ、と思っていたのだ。

前置きが長くなったけれど、そんな私にとって「こういう本を読めばよかったのかー!!」と目から鱗が落ちた本が、こちら。

『伝説の編集長が教える 会社四季報はココだけ見て得する株だけ買えばいい』。

著者は『会社四季報』を長年編集執筆してきた元編集長。本書は、『四季報』を作っていたその張本人が「どうすれば『四季報』を活用できるのか」教えてくれている。

つまり、『四季報』と一緒に読むべき副読本――「なんとなく、四季報を眺めてるけど、よく分からない」……そんな状態を脱するのに最適な一冊なのだ。

『四季報』ってぶっちゃけどの号を買えばいいの?

この本の想定読者は、株式投資をしている人。

はっきりと、「『四季報』のどこを読めば、良い投資先が見つかるのか?」を教えてくれている。

たとえば、『四季報』は(その名の通り)年に四回も出ている。もちろん全号買って読めたらそれが一番良いのだが、しかしそこまで情報を追いかける時間のない人も多い。では、どの号を優先して買うべきなのだろうか? ……本書は、その答えを「秋号」だという。

なぜか。秋号=9月発売の号においては、それぞれの会社が第1四半期決算を踏まえて予想の修正を出してくる。だからこそ、「株価に織り込まれていないが、今後良くなる見込みを出している会社」を知ることができるのだ。

そもそも株価というのは、投資家たちによる会社への評価の集合体。

「あっ、もっとこの会社はこれから伸びるな」「今後良くなるだろうな」とたくさんの人が目をつければ、たくさんの人に株が買われ、その結果として株価は上がっていく。

しかし投資で利益を得るためには、まだたくさんの人に目をつけられていない株に投資し、その後で株価に上がってもらう必要がある。つまりは「まだたくさんの人には見つかっていないが、今後上がりそうな株」というものを見つける必要がある。

しかしそんな株、どうやって見つけたらいいのか? ――その時手掛かりになるのが、『四季報』で見ることのできる、会社の業績見通しの予想なのである。

会社は「今年の業績はこういう感じになりそうです」と見立てを出す。そしてその見立てが実際と異なりそうになると、修正を重ねる。が、この業績見立て、かなり会社の特色が出るらしい。たくさん上方修正=もっと良い業績になりそうです!

という修正をする会社もあれば、たくさん下方修正=もっと悪い業績になりそうです……という修正をする会社もある(実際、本書の著者も「希望的観測に近い数字を出す会社もあれば、保守的で堅い数字しか出さない会社もある」と述べている)。

そして『四季報』側もまた、業績見通しの予想を立てる。『四季報』記者たちが、「今年のこの会社はどのような業績になりそうか?」という予想を修正しつつ立てた結果が、毎号の『四季報』には掲載されている。

そう、勘のいい方は気づくだろう。――『四季報』秋号には、会社側は慎重な予想を立てているが、『四季報』記者側だけが「もっと良くなりそうですよ!」という予想を立てる会社、というものが存在するのだ。

『四季報』秋号が出る頃、会社側はまだ1年の1/4が終わっただけだから慎重な予想。でも、『四季報』記者は、会社の性格や今年のデータなどを見たうえで、今後良くなりそうな会社が分かってくる時期。つまりこれが「秋号が最も株の買い時の会社が分かる仕組み」というわけだ。

もちろん『四季報』は毎号読むのが良いことに変わりはないだろう。が、こんなふうに『四季報』の手近な読み方を教えてくれるのも、本書の良い点だ。

株を始める前に読むべき副読本

こんなふうに『四季報』の読み方が本書には丁寧に綴られている。「チャートってどう読むの?」「そもそもざっと見て分かる良い銘柄ってある?」など、素朴な疑問にも答えてくれているところも魅力的だ。

株のことを知ろうとしたら、企業のことを知らなくてはいけない。だが、企業のことを知る手段というのは、たくさんありすぎて、よく分からなくなってくる。――そんなときに役立つのが『四季報』という名のデータ集なのだ。

データというのは、読み方を知らなくては、ただの数字の羅列になってしまう。だからこそ本書のような解説本を読んで、データの読み解き方を理解するのが重要なのだろう。

「とりあえず四季報の前に、本書」という気軽な感覚で、投資先を選びたい時、手に取ってみてはどうだろう。

‌著者/ライター 三宅 香帆

京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程退学。会社員生活を経て、現在は文筆家・書評家として活動中。 著書に『人生を狂わす名著50』『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』などがある。近著『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術』が23年6月発売。今年フリーランスになったことをきっかけに、お金の勉強を始めている。

‌提供元「東証マネ部!」

0
0
0
本説明に含まれる内容はお取引の参考となる情報の提供を目的として作成したものであり、金融商品取引を行うに際しての投資助言、推奨、または勧誘を構成するものではありません。また、本情報は外部のソースを基にしており、その内容については万全を期しておりますが、その情報の正確性、完全性について当社が保証するものではありません。 すべての投資商品にはリスクが含まれています。投資商品の価値およびそこからの収益は上昇または下落することがあり、その投資資金の一部または全部を失う可能性があります。また、信用取引・オプション取引・先物取引の利用においては、委託保証金の差し入れが必要となり、価格変動等によっては差し入れた保証金以上の損失が生ずる恐れがあります。本ウェブサイトは、一般的な情報提供を目的としており、個々のお客様のニーズ、投資目的および特定の財務状況を考慮していません。お客様におかれましては、金融商品取引を行うに際しては、契約締結前交付書面等の書面の内容を十分にお読みいただき、商品の性質、取引の仕組み、手数料及びリスクの存在等を十分にご理解いただいたうえで、ご自身の判断と責任で行っていただきますようお願いいたします。 本ウェブサイト中の見解は作成時点での市場データ及び予測をもとに構成されておりますため、今後の経済動向や市場環境の変化、さらに金融取引手法の多様化に伴う変化などに対応し、予告なく変更される場合があります。 本ウェブサイトに記載されているすべての著作権は、当社に帰属します。当社の事前の承諾なしに、本ウェブサイトの内容の全部または一部を使用(引用、複製、転載、転記等)しないようにお願いします。 本ウェブサイトからハイパーリンクやバナーにより他社が運営管理するウェブサイトに移動される場合、移動先のウェブサイトの内容またはそれらをご利用になったことにより生じたいかなる損害について、当社は責任を負いかねますので予めご了承ください。
レッスンリスト
1
金融入門者向けの本って、見つけづらい…? はじめて学ぶお金の話
2
週間市場分析:S&P 500とVIX指数の動向と注目銘柄
3
株主優待とは?メリットや注意点、銘柄選びのポイントを解説
4
決算発表シーズンの取引に役立つツールは何でしょう?
5
耐久財受注
6
銘柄コード
7
世界の市場にアクセス!チャート分析革命 TradingView ~小次郎講師おすすめの"必須機能"その①
8
「推し」に忙しいオタクの皆さん、お金の増やし方を学びませんか?
9
バイサイドアナリスト
10
エージェント
11
初めての投資
12
投資のどんなところに関心がある? 投資に踏み切れない理由は?
13
10代のための「経営」入門におすすめ
14
日本の金融の歴史と未来についての理解が深まる本
15
安定配当株
16
決算発表シーズンとはいつのことでしょう?
17
成田悠輔が考える、日本の投資に必要な「企業推しの文化」
18
「投資は自分の資産のためにするもの」というイメージを覆す名著
19
株主優待のもらい方を4ステップで理解する!注意点についても解説
20
脱炭素と経済成長を両立するために「カーボン・クレジット市場」が果たす役割
21
成行注文
22
投資や資産運用について相談できる?
23
売買タイミングを可視化 神藤足で銘柄分析〜インジケーターテンプレート・フラグの活用法も!〜【ひろこのトレビューTV#05】
24
「眠れる労働力」に光を。ポピンズ轟社長が考える、日本の成長戦略としての女性活躍
25
流動資産
26
単元未満株
27
米国株オプション投資成功への道(3月14日 志村暢彦)
28
TradingViewのWebhook機能活用事例~トレーディング環境を簡単に構築可能【ひろこのトレビューTV#11】
29
この世の「戦略」を理解できるようになる一冊
30
株式取引における資金管理
31
経済の勉強をするモチベーションが上がる一冊
32
東証によるカーボンニュートラル推進。「カーボン・クレジット市場」がもたらすもの
33
学校で子どもにお金のことを教えるのはアリ?
34
短期から長期まで様々な分析を駆使〜スクリーナーや出来高フットプリント、同業種比較まで〜【ひろこのトレビューTV#06】
35
動物性原材料は一切ナシ。改良を重ね続けた「ゼロミート」が人気
36
投資を人にお勧めしたい?
37
シャープ・レシオ
38
FOMC会合およびフェデラルファンド金利
39
指値注文
40
株式分割とは?
41
確定申告に苦しむ個人事業主こそ、必読の一冊
42
ポートフォリオの構築方法
43
債権保有者
44
2025年1月の米国決算発表動向
45
レディマクベス戦略
46
学校でお金のことを教わった?
47
決算発表シーズンに注目すべきこと
48
S&P 500®月例レポート(2025年7月配信)
49
「日本型モバイルオーダー」を突き詰めて誕生したトレタO/X
50
企業の「お金の使い方」について、ざっくり学べる本
51
グレーナイト
52
社内番組にほめシャワー。企業が行ったコロナ禍の「コミュニケーション活性化」
53
米国株信用取引
54
成長株とは?
55
トレーディングビューのWebhook機能活用事例〜webhookでアラートをDiscordに送る〜【ひろこのトレビューTV#13】
56
株主優待はいつ届く?株式取得しても優待が届かないケースも紹介
57
サンタクロースラリー
58
模擬売買を使いこなせ!リプレイモード徹底研究~トレード上達のためにトレード記録とプラクティスを【ひろこのトレビューTV#10】
59
世界初の上場を果たしたドローン専業メーカー「ACSL」。目指すのは人の苦役を無くすこと
読めばどの株を買えばいいか分かってくる? 
61
財務諸表
62
どのように決算トレードを行いますか?
63
S&P 500®月例レポート(2025年8月配信)
64
分かった方がいいんだろうけど、勉強せずにいた「決算」に手をつけたいあなたへ
65
アーリーリタイアしたい?
66
生産者物価指数
67
「投資・資産運用」について学んでいますか?
68
チャンスが広がる!米国株24時間取引
69
スペースマン
70
私たちは人型をあきらめない。日本の“パイオニア”川崎重工が見据えるロボティクスの未来
71
週間市場分析:S&P 500とVIX指数の動向と注目銘柄(2024年11月4日週)
72
経済ニュースがわかるようになる参考書
73
データで検証!一般消費財セクターETFの最適な投資タイミング
74
週間市場分析:S&P 500とVIX指数の動向と注目銘柄(2024年10月28日週)
75
週間市場分析:S&P 500とVIX指数の動向と注目銘柄 (2024年10月21日週)
76
レベル2気配値から何がわかるでしょうか?
77
ポートフォリオ投資
78
コオロギが地球を救う? 無印良品の昆虫食が生まれたストーリー
79
「日本をもっと前へ」。マネーフォワード辻社長が描く、この国の成長シナリオ
80
投資ってどんなイメージ?
81
山中さんのテクニカル分析法公開!最大の優位性はファンダデータ〜ニュース、イールドカーブなど新コンテンツも続々追加!【ひろこのトレビューTV#04】
82
取引の準備をする
83
S&P 500®月例レポート(2025年6月配信)
84
主流は“人型ロボット”ではなく「単機能」。ロボティクス・ドローンの最前線
85
ホワイトナイト
86
ドローンで農業は飛躍的に進化する。オプティムが目指す「第4次産業革命」
87
作りたいのは「よりおいしい魚」。マルハニチロが挑む2つのフードテック
88
キッカー
89
投資は危険なのでしょうか?
90
ベンチャーキャピタリスト高宮慎一氏に聞いた『「日本株式会社」として、成長のために起業家魂を取り戻せ』
91
子どもに投資させたい? 投資の話はする?
92
あなたのポートフォリオの利益パフォーマンスを評価する方法
93
「カップヌードル」生みの親の精神は、培養ステーキ肉に受け継がれている
94
「お金」にまつわる知識を網羅してくれる最強の金融入門書マンガ
95
成功体験こそが、失敗の原因になる?
96
S&P 500®月例レポート(2025年5月配信)
97
ポートフォリオとは何でしょう?
98
独自の取引戦略を立てる
99
シニフィアン朝倉祐介氏が語る「『資本主義の徹底』が日本のスタートアップを飛躍させる」
100
2つのリスクカテゴリーの紹介
101
金融リテラシー調査から見えた「若者の投資の考え方」
102
ゾンビ企業
103
株式取引における感情の管理
104
お金に関する不安はある?
105
日本は内視鏡AIで勝ち目あり。「デジタルヘルス」の輪郭とこれからの見込みを探る
106
YEN蔵流オシレーター&ピボット活用の実践テクニカル分析【ひろこのトレビューTV#03】
107
ユニコーン
108
EPS・一株当たり純利益
109
レベル2気配値はどのように取引の役に立つのでしょうか?
110
【ひろこのトレビューTV#07】やってみよう!TradingViewのペーパートレーディング~プロップハウスでも実際に練習で活用!
111
「日本はこれから繁栄の30年サイクルに」。渋澤健が語る、日本再興につながる「面白い宿題」とは
112
エンジェル投資家
113
逆指値注文
114
投資を始めるにあたって「目標を立てること」が大切な理由
115
描画&アラートのTipsも!リプレイ機能で経験値を積む〜スマホでも便利なトレーディングビュー〜(女優・投資家 陽和ななみさん)
116
消費者物価指数
117
Nasdaq BasicとNasdaq TotalView
118
新機能も続々追加!季節性&アラートの便利な活用法〜スクリーニングから一括でウォッチリストへ〜
119
貯蓄と投資の違い
120
「日本ほど好条件のそろったマーケットは少ない」。大和総研・神田慶司氏は日本経済をどう見る
121
「会計」を勉強したいときは、まず歴史の豆知識から!
122
日本人の金融行動を測る「金融リテラシー調査」の結果を見る!
123
お金をどのぐらい投資に回す?
124
ISM製造業指数を理解する
125
投資にはどのようなタイプがあるか?
126
両替方法(円 → ドル)
127
ブローカー・ディーラー
128
2ヘクタールを150秒で処理。コマツの「ワオ!」を探求する姿勢から生まれたドローン測量
129
「時価総額上位の顔ぶれは今後20年で大きく変わる」。藤野英人が日本市場に期待する理由
130
高配当で話題の“カバードコールETF”とは? ~特徴と運用術を徹底解説!~
131
株式とは何か?
132
京セラの「メタバース展示会」が話題。きわめて実用的な仮想空間の使い方
133
週間市場分析:S&P 500とVIX指数の動向と注目銘柄 (2024年11月25日週)
134
取引を監視する方法
135
GDPと株式市場
136
「お金」の勉強はどうやってする?
137
ブロックトレーダー
138
データで検証!金融セクターETFの最適な投資タイミング
139
「日本は過小評価、ここから成長が始まる」起業家・成田修造が見据えるこの国の未来
140
アクティビスト
141
ニッチなニーズにも対応!日柄観測ツールと表示テクニック~フィボナッチ、アストロから応用まで~(アセンダント代表 山中康司さん)