2月末、アメリカはイランを長く率いてきたホメイニ氏を襲撃。イランの革命防衛隊は依然として力を残していて、ホルムズ海峡は実質的に封鎖されています。
ホルムズ海峡は、石油タンカーを始め、多くの資源・材料を運搬する船が航行する要所のため、世界の株式市場では『想定外』を超えるインフレ懸念に見舞われている状況です。
長年抜かずに温存した伝家の宝刀が抜かれた状況になりましたが、イラン側には船に向けた機雷を設置し得る小型ボート・小型船が大量に温存されているとの報道もあることから、
今後、仮にトランプ大統領が独立記念日に向けて『勝利宣言』したとしても、事あるごとにホルムズ海峡が封鎖される懸念が高まる展開を念頭に置く必要が高まりました。
ニューヨーク原油先物については、2022年半ば以降は1バレル70-90ドルが中心レンジで、上下プラスマイナス15ドル程度を想定しておくと良い状況が長く続きましたが、今後はレンジ幅が上振れる可能性を意識する展開となっています。
さらに、海峡封鎖の影響から、天然ガスや肥料、その他品目の値上がりも見られ、長期的に資源を持つ国と輸入に頼る国の格差がさらに広がることも想定されます。
インフレ懸念などを受けて、株価指数が下落し、また長期金利が上昇しています。まずは、今週開催される米連邦準備制度理事会(FOMC)の決定と声明文、およびメンバーの見通し(ドットプロット)は要注目です。
と、ここまで書くと、従来の(日本の投資家の圧倒的多数である)、『安く買って高く売る』ことを狙う投資家にとっては、『変動幅の拡大を受けて投資を控えるべき状況となっている』という趣旨に捉えられると思います。
しかし、このコラムで従来お伝えしてきた通り、変動幅が拡大することは想定の範囲内ですし、また『安く買って高く売る』以外の投資リターンの稼ぎ方を知っている投資家からすれば、現在の投資環境においては、多数の魅力的な投資対象がある状況と言えます。
志村式の『変動幅の拡大を味方につけ、緩やかな市場の下落の環境下でもコツコツとリターンを積み上げる投資法』のスキルを磨いてきた投資家の皆様、いよいよ報われるときが来ています。
上記内容については、ウィブル証券で定期的に開催しているオンラインセミナーでもご説明を予定しています。
Q&Aの時間も設けていますので、よろしければご参加ください。
直近では、3月18日(水)20時〜開催予定です。
(参加申し込みはこちら )
前回の3月5日のコラム でお送りしたグラナイトシェアーズ エヌビディア2倍ロングデイリーETF(NVDL)の事例については、同銘柄が3月4日以降も堅調に推移していることから、権利行使価格まで距離がある状況です。
(3月5日以降、株価指数は下落していますが、エヌビディア株については、底堅く推移しています)
※2026年3月17日 現在
今後も、株価指数については、方向感ない展開が継続し、より一層『安く買って高く売る』ことに対する確信を持ちにくい環境で苦心する投資家が増えそうですが、
『多少軟調な展開が続いたとしても、コツコツと、S&P500の長期平均リターン以上の利益をあげていく』という戦略を実践する上において、むしろ現在は使いやすい銘柄が増えている状況にあります。
個別株で見るのは難しいと思われる場合であっても、業種ごとのETFや、株価指数そのもの、または変動幅や債券ETFでも応用可能な手法となり、『変動幅の拡大=投資妙味の拡大』といえる状況も生まれやすいからです。
例えば、ボラティリティ指数(VIX)は、地政学的な事象で直近の数値が暴騰したとしても、先に向かうにしたがって、低下傾向になる性質があります。
株価指数の一例としては、例えばフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が挙げられ、フィジカルAIが今後も世界の産業構造を変えていくことが確実視される中において、確かな需要に支えられる見通しを活用することも可能です。
ウィブル証券が提供する株式オプションのストラテジー取引機能を活用することで、従来よりも少ない証拠金で、かつ、保守的にコツコツとリターンを獲得することが狙えるようになっています。
シミュレーションの一例としては以下の通りです。
・銘柄:Direxion Daily Semiconductor Bull 3X ETF (SOXL)
・直近価格:53.69ドル(3月16日引け時点)
・オプション種別:プット
・期日2026年4月17日(3月16日から32日間)
・権利行使価格と売買区別:30ドルで売り、25ドルで買い(どちらもプット)
・所要資金:500ドル ( (30-25) ×100株分)
※ウィブル証券におけるスプレッド取引機能の活用を前提
・計算上の期待収益率(3月16日の終値を基準):年率107%
※計算前提 30ドルプット:1.1ドル、 25ドルプット:0.63ドル
年あたり獲得プレミアム : (1.1-0.63)×100÷32×365=536ドル
単純に、プレミアムを獲得するというよりも、ウィブル証券で導入されたスプレッド取引を活用することで、使用する資金が少なくて済むうえ、株の下落からのリスクを限定的にすることが期待できる点に特徴があります。
(あくまでシミュレーションであり、投資アドバイスではありません。投資の実践においては、リスクを十分理解したうえで実施ください)
また、このスプレッド取引は、コールオプションにおいても活用できます。
満期日まで緩やかに下落していくことを想定する投資対象がある際に、現在値よりも高い価格でコールを売り、それよりも高値でコールを買うことで、保険をかけながら、プレミアムの獲得を狙うことが可能です。
従来、コールの売りは、対象となる現物株分を保有しておく必要がありましたが、ストラテジー取引において、スプレッド取引としてコールの買いとセットにする場合は、現物株の保有は必要なく、証拠金があれば取引可能です。
さらに、証拠金について、ウィブル証券が提供するMoneybull の機能を活用し、米ドルの金利を受け取ることもできます。
米ドル預金の感覚で、金利利息を受け取りながら、プレミアム(現金)を獲得して、投資効果を高めることが出来るということです。例えば、税引き後で年利15%の獲得を5年続けると、複利効果で資産は倍増する計算となります。(10年で4倍です)
証券会社における取引機能の開発が進展し、従来よりも使い勝手が各段に向上しています。
長く使える投資の軸となる考え方やスキルを身につけるためにも、是非情報のアンテナを高く維持することをお勧めします。
志村暢彦