<S&P 500:SPX>
選挙後の急騰の後、先週の株価はやや低迷しました。S&P 500(SPX)のチャートを見ると、6010から6020付近にレジスタンスがあり、先週はこの価格帯で4回(それぞれ別の日)にピークを付けました。この価格帯はマイナーなレジスタンスとなっています。上昇相場の上値目標については先週のレポートに記載しましたが、その目標に変更はありません。
以前の高値である5870がサポートレベルとなっており、この水準が維持される限り、強気派が優勢でしょう。もし終値が5870を2日連続で下回った場合、コアな強気ポジションは解消されますが、それでも市場は比較的容易に回復する可能性があります。しかしながら、サポートを明確に下抜けてしまうと、かなり厄介な状況に直面することになります。上昇相場は終焉を迎え、市場は新たな調整局面に移行していくでしょう。

現状では上値抵抗線がないため、この動きのターゲットをフィボナッチ分析した結果、6,426.82ポイントが当面の目標と考えられます。

<VIX指数>

VIXは大幅に下落しましたが、先週末に再び200日移動平均線を超えてきました。一度、VIXが21日と200日移動平均線の間に位置してしまうと、安定感を失い、変動幅が大きくなるなど、少し荒れた動きを起こしやすくなります。

VIX指数の別のモデルはすでにWarning(危険水準)を超えていたため、VIXが200日移動平均線を超えてくることは予想されていました。しかし、上表のモデルによれば、VIX指数は危険水準から安定水準に移行しています。そのため、VIXが21日と200日移動平均線の間に位置してもそれほど荒れた動きをみせないと思われます。
<話題の銘柄・セクター>
Domino's Pizza, Inc.(ドミノ・ピザ) 【DPZ】
ドミノ・ピザは、世界中に展開するピザデリバリーチェーンの最大手で、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に株式を上場していますが、先週、DPZが話題の銘柄になりました。それは、著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米バークシャー・ハザウェイは、2024年9月末時点の保有銘柄リストを開示し、7~9月期に米ピザ宅配大手ドミノ・ピザ株を新たに取得したことを明らかにしたからです。

DPZを購入した理由は開示されていませんが、過去の開示情報によると、バフェット氏はこれまでも消費者に身近な製品やサービスを提供する企業の株式を長期間保有してきたことが知られています。
ある意味で、ドミノ・ピザのような銘柄は、バフェット氏が銘柄に求める資質の多くを備えています。ドミノ・ピザは宅配ピザのトップブランドであり、この業界で世界的な存在感を示しています。低価格のため、少なくとも他のレストラン株と比べれば、不況に強いビジネスであることは間違いないです。宅配ピザのコンセプトも世界中で定着しており、継続的な成長への道が開けるはずだと判断しても不思議ではありません。
バリュー投資家として知られているバフェット氏は、良い会社を買うことを優先すると同時に、良い価格で買うことも目指しています。
その点で、DPZの購入には疑問が残ります。株価は株価収益率27で取引されており、成長見込みが控えめな成熟企業にしては割高感があります。DPZは、パンデミック時代のピークをまだ超えることが出来ていません。
疑問を持った投資家は多かったようで、一時、上昇したDPZ株は上昇を続けることが出来ませんでした。
オマハの賢人には丸いピザ以外に、なにか別ものがみえているのかもしれません。
<注意>
オプション取引は、株式投資よりもリスクが高い投資手法です。オプション取引を行う場合は、損失を限定するための適切なリスク管理手法を理解しておくことが重要です。
分析者:なりた・ひろゆき